DeepSeek Harness (DSH) は、DeepSeek が提供するプラグインベースのエージェントフレームワークです。
- すべての機能が plugin として実装されており、Cordis という内部ランタイム上で動作します。
packages/配下に core, api, llm, shell, web など 13 種類のモジュールがあり、各モジュールがモデル呼び出し・ツール連携・ファイル操作などの役割を担います。- モデルやプロバイダーは Settings → Models で API キーを登録すればすぐに利用可能で、サーバー再起動は不要です。
主な特徴
任意の LLM・プロバイダーと組み合わせられる
DeepSeek だけでなく、OpenAI、Anthropic、Azure など 30 以上のプロバイダーに対応し、役割ごとに異なるモデルを割り当てられます。
プラグインエコシステム
dsh-vision,dsh-pdf,dsh-weatherなど、ツールや UI 拡張のプラグインが多数用意されており、plugin-registryで簡単に追加・管理できます。安全な実行環境
コマンド実行はサンドボックス化され、プランモードではファイル変更を行わず、承認が必要な操作は UI が確認ダイアログを出します。
永続的セッションと履歴
各タスクは append-only ledger に記録され、
fleet resumeで途中から再開可能です。
使用方法(概要)
- Web UI 起動 – ルート README の指示で
dshを起動し、表示された URL にアクセス。 - モデル設定 – Settings → Models で DeepSeek などの API キーを入力。
- ワークスペース選択 – プロジェクトディレクトリを選んでファイル操作対象を決定。
- タスク実行 – チャットウィンドウに「リポジトリを要約して主要パッケージを列挙してください」のように指示すると、エージェントがコードを読み、必要に応じてコマンドを走らせて結果を返します。
開発・拡張
- 新しいプラグインは
packages/に ESM 形式で追加し、ctx.effect()/ctx.on()で登録。 vendor/ディレクトリに外部依存(Cordis など)のソースコードがピン留めされ、vendor/README.mdの手順で更新できます。
DeepSeek Harness は、「好きなモデルで好きな作業を自動化」 できるオープンソースのエージェント基盤として、CLI、Web UI、VS Code など多様なクライアントから利用可能です。
Quarto (.qmd) との親和性
.qmd(Quarto Markdown)ファイルは DeepSeek Harness のテキスト処理エンジンと相性が良いです。
プラグインで直接扱える
DeepSeek Harness では「ファイル操作」プラグインが標準で提供されており、任意のテキストファイルを 読み込み・書き換え・保存 できます。
.qmdはプレーンテキストなので、プラグインにパスを渡すだけで内容を取得し、内容の要約や構造解析、コードブロック抽出などのタスクを実行できます。コードブロックと実行結果の統合
Quarto のコードチャンク(
{r}、{python}など)はプレーンテキストとして認識されるため、LLM にコード実行指示を出す際にそのまま送信でき、実行結果を再び.qmdに埋め込むフローがシームレスです。CI/CD パイプラインでの自動化
Harness の CLI から
dsh run <task>を呼び出すだけで、.qmdを対象に自動要約・目次生成・画像キャプション付与といったバッチ処理が可能です。これにより、Quarto プロジェクトのビルド前に AI がコンテンツを最適化できます。拡張プラグインの作成
必要なら 独自プラグイン(例:
dsh-quarto)を作り、Quarto のメタデータ(YAML front-matter)を解析して、ドキュメント構造をモデルに渡すことも容易です。プラグインはpackages/に追加し、ctx.effect()でフックすれば即座に利用できます。
結論: .qmd は単なるテキストファイルであるため、DeepSeek Harness のファイル操作やコード実行プラグインと自然に連携でき、Quarto ドキュメントの自動処理・最適化に有効です。